舞踊劇「綾子舞物語」

  • 2020.09.23 Wednesday
  • 23:05

JUGEMテーマ:芸能

 

「綾子舞」とは、新潟県柏崎市の山間の、鵜川地域に4百数十年前から伝わる伝統芸能で、44年前に

国の重要無形民俗文化財の第1回目の指定を受けている、価値ある芸能である。

 

安土桃山時代後期、京都御所の天皇の御前で、幼いお国とお菊姉妹が、父親の歌う小唄にのせて踊った踊りが大評判になった。

それは、ややこ踊りと称され、貴族にも庶民にももてはやされた。そして、そのややこ踊りが、ほぼ原型そのままに歌い、踊られているのが、鵜川の「綾子舞」なのだ。

 

そのことは、戦後、伝統芸能の大家である本田安治先生が注目し、その奇跡の経緯を研究、発見したのである。1600年頃から戦後、現在に至るまで、京都御所で優雅に舞われた踊りが、なぜ新潟の雪深い山間に、そのままの形で継承されてきたのか・・・。本田先生がそのことを確信したときは、驚愕であっただろうと想像される。まさに奇跡と言って過言ではないのだ。

 

1950年代後半には、東京国立劇場で丸2日間、座元総出演で、綾子舞の小唄踊・囃子舞・狂言の様々な演目が披露されたのである。その奇跡を確かめに、大勢の文化人たちが、国立劇場を訪れたという。

 

その価値ある踊りが、その価値を地元で理解されずに滅びようとしている・・。誤解を恐れず言うなら、芸能を志した頃から、私の中のある命題として、綾子舞はあった。決して無くしてはいけない芸能なのだ。

 

もともと、有名な(出雲のお国)の踊りであることなど、地元では知るよしもない。当時は口伝で、紙に記載されることは希だ。京都から伝えられた踊りであるらしいという認識はあったが、由来は諸説様々。長い間に真相は藪の中になってしまっているのだ。

しかし、伝統芸能研究の第一人者が下した結論は、お国由来の「ややこ踊り」と呼ばれたものが継承され「綾子舞」として踊りつがれてきたのだ、という。

 

だからこそ、綾子舞は重要無形民俗文化財の第1回目指定なのであり、民俗芸能の中でも特別な存在なのだ。

 

若い頃、舞踊集団「菊の会」の舞踊劇に、故畑道代氏の相手役として出演したとき、歌舞伎のベテランのメイキャップアーティストから、私の出身地を知り、こう言われたことがあった。「綾子舞は、天皇家の踊りだよ!」

私はその時、オーバーなことをいうおじいさんだとしか思わなかった。だが、不思議とその言葉は耳に残ってはなれなかった。

 

その答えは、約25年後の2018年。2年前、綾子舞物語の台本を書くに当たり、勉強しているときに明らかになった。京都御所で、天皇家に庇護され踊られた踊りが「ややこ踊り」であり、後の「綾子舞」だったのだ。事実、十数年前、当時の平成天皇と美智子妃殿下が、わざわざ南中学校に足を運ばれ、綾子舞を鑑賞しておられる。皇室の歴史の中に、しっかりと刻まれている踊りである証といえるのではないだろうか。

 

本来、本年2020年の10月18日に柏崎アルフォーレ大劇場で上演予定だった、舞踊劇「綾子舞物語」は、綾子舞の由来を創作した和製ミュージカルだが、お国由来の舞踊であることは、しっかりと物語の根底に流れている。是非、柏崎の人達に、歴史的な価値を、エンターテイメントの中で知ってもらいたいのだ。プロの俳優や舞踊家と、座元の踊り手・囃手たちとのコラボレーションである。おそらくこのような舞台は極めて珍しい。だからこそ、柏市役所も座元の方々も、簡単に理解してはもらえなかった。

 

残念ながら、世界的な未曾有の災禍により、来年2021年10月21日(木)に延期になってしまったが、悠久の歴史の中では、ほんの一瞬にすぎない。役者もスタッフも最良のメンバーが揃った。まるで、最高の舞踊劇を創作するために集ったような、力と魅力のある方々である。

 

時とは、縁とは、不思議なものである・・・。

 

およそ1年ぶりの投稿

  • 2020.09.17 Thursday
  • 18:44

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今年に入り、3月からコロナ禍に突入。あれからすでに半年以上・・。

 

4月から今年いっぱいの舞台予定がほぼ無くなり、皆がそうであるように、感染への恐怖もあいまって、家に閉じこもっていた2ヶ月。

緊急事態宣言が解除されても、再び感染者数は増え続け、ようやく9月に入って、少し落ち着いた雰囲気になってきた。

 

実はつい最近になるまで、このブログのことをほとんど忘れていたのだ。それほど心に余裕がなかったのだろう。ほとんど小説の中に逃避していたと言って過言でない。おかげで随分文庫本ばかり増えた。ブックオフで売っても、ほとんどお金にならないだろう。

 

大学の授業や朗読ワークショップはリモートで、ナレーションの仕事も、中にはリモートという番組が出てくる始末。その上当時は電車がこわくて、スタジオへもほとんど車で移動していたために、歩くことをしなくなった。

 

実は2ヶ月程前から、疲労感や倦怠感が大きくなり、体調に異変を感じるようになった。クリニックに行き、不調を訴えたところ、腫瘍の疑いとか、心臓に問題があるかも、とか、忠告された・・。

ここに来て、暗愚な私は、ようやく目が覚めた。

「運動不足かもしれない・・・・」

なんだ、運動不足?!

 

やっと、前向きな気持ちになったとみえ、翌日早朝からウォーキングを始めた。以来約1ヶ月。よほど危機感があったようで、3日坊主にはなっていない。やはり、思った通りだったようだ。「運動不足」!

一時は、「おれは、このまま老人になってしまうのだろうか・・」などという不安にさいなまれていたものだが、考えてみれば、動くことのなくなった動物は、退化するのが当然だ。「気がついて良かった・・」

 

みるみるうちに、体が活性化していくのを実感している。1時間半ほどのウオーキング後、なぜか流れで、家族の朝食を用意するようになり、妻と娘に驚愕されている。喜んでいるのだろうが、驚愕しているように、私には見える。

 

約2.5キロの(せせらぎ遊歩道)は、実に素晴らしい。せせらぎを中心に、左右に四季の草花や木々が整然と植えられ、川のせせらぎの音と鳥のさえずり。川の中には、鯉が泳ぎ、鴨が浮かんでいる。そして遊歩道は、時々橋のように木でつくられた道があり、そこを歩くと、足裏に格別な心地良い感触を得られる。

街中や住宅街だけだと、こうはいかなかったのではないだろうか。危機感だけでは続かないと思う。喜びがあって初めて継続できているのだと感じている。

 

つまり、せせらぎ遊歩道のおかげで、このブログに戻ってこれたのかもしれない。

 

 

 

 

物語シアター第13回公演「錦繡」きんしゅう チケットインターネット申し込み開始

  • 2019.08.13 Tuesday
  • 22:46

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11月8日、9日(金土)開催の朗読劇「錦繡」のチケット受付が始まった。

一昨年初演の好評を受け、早い時期での再演だ。

俳優は、7人中2人が変わるが、その化学反応も楽しみの一つ。

 

「物語シアター」HPからのインターネット予約も本日より開始された。

 

物語シアターの代表作の一つになることは間違いない。

ヒロイン役の、宝塚元娘役トップスターこだま愛が、情感溢れる好演をすれば、

元モー娘のアイドル小川麻琴は、初めての悲劇的女性役を明暗くっきりと描き出す。

 

早くも、前回ご覧いただいた方々からのお申し込みをいただいている。

早めの申し込みをおすすめしたい。

自主的朗読ワークショップ第2期開校

  • 2019.04.27 Saturday
  • 23:59

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またまた久しぶりの投稿。

3月に、高校時代剣道部の後輩Y君(とは言え新潟県の高校の校長先生!)からメッセージが届いていたが、

確認できず、今頃になって認識する始末・・・。社会的には私のような若干社会からずれた人間よりずっと偉く賢い人物

からのメッセージ。汗顔の至り。

 

Yさん、おそらく来年2020年10月18日日曜日に、柏で鵜川の綾子舞をモチーフにした舞踊劇「綾子舞物語」を上演

する可能性がある。まだ決定と言えないところがなんとも歯がゆいが、信じて待って観に来て欲しい。

(いったい誰に向かっているブログか、分からなくなってきた・・)

 

さて、本題だ。

昨年7月よりスタートした、自分で本を決めて一人で読む!と決めた新しい形の朗読ワークショップは、なかなか受講者にも、ミニシアターを観に来た人達にも好評をはくしたようだ。

なかなか2時間では足りず、定刻オーバーしがちではあったが、やはり自ら選択して読む作品は、個性がにじみ出て面白い。私なら考えもしないものを自主的に選んで読む声が、生き生きしているのだ。

中には、いくつもの作品を選んで読む人もいて実に様々。

結局、ほとんどの方が2日間に分けて上演した「阿佐ヶ谷ヴィオロン」でのミニシアターに参加した。自ら選んだ作品は、

それだけ思い入れも強くなるのは当然だろう。皆さん、本番に向けて良い緊張感をもたれたようだ。

 

じつは、名曲喫茶ヴィオロンは30名くらいしか入れない独特な空間だが、今や朗読の聖地と化した人気のスポットなのだ。

侮れない独特の緊張感を覚える空間である。

 

その3月に行われたVOL1とVOL2のミニシアターの様子は、「物語シアター」HPに写真も掲載しているので、ご覧いただけると幸いである。

 

そして、第2回目のワークショップを開校する運びとなった。5月19日日曜日がスタート。2月まで毎月1回ずつ行い、3月には

ヴィオロンでミニシアターを開催予定。

アマチュア中心のスタンダードクラスとプロ専科クラスの2クラス、それぞれあと1〜2名の定員。

 

先着順となるので、定員に達した場合、お断りする可能性もあるが、その場合ご容赦願いたい。詳しくは「物語シアター」ホームページをご覧いただき、電話かメールにてお問い合わせを。

 

                                   堀井真吾

 

 

新潟市リュートピア能楽堂公演「月島慕情」

  • 2018.09.22 Saturday
  • 12:22

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11月11日日曜日15時から、新潟市リュートピア能楽堂で、浅田次郎原作「月島慕情」を上演する。

 

これは、地元で朗読教室を開催されている加藤博久氏のお招きで出演することになった。

 

吉原の花魁 生駒太夫が、すでに年増女郎になっているのに、惚れた男から身請けの話が持ち上がった。

 

もしかしたら幸せになれるかもしれない・・・。

 

吉原という苦悩の境界に生きる一人の女の、悲しみと優しさを描いた珠玉の作品である。

 

これを、5年前から「物語シアター」に出演機会の多くなった「吉沢京子」さんが演じ、堀井真吾と

 

一作品を読み、演じ分ける。

 

 

詳細は、朗読劇「物語シアター」のホームページにてご覧下さい。

 

 

 

 

 

新しい形の「自主的朗読ワークショップ」スタート

  • 2018.09.09 Sunday
  • 21:49

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8月末より2月までの間、10回の予定で新たな企画の「朗読ワークショップ」が始まった。

 

これまでほぼ10年間おこなって来たのは、台本を主催者である私が用意し、途中キャスティングして、

最終日に発表会を行うというものだった。どうやら、最近はどこのワークショップでも、同じような形態をとる

ところが多くなった。今や、発表会付き朗読ワークショップ流行りだ。

 

やり方としては、優れた要素も多いが、長く続けていく人達にとっては、マンネリズムに陥りかねない。

自主性より受け身になっていく感が否めない。大学の授業では毎年受講者が変わるのでこの形は有効だが、

継続者が多い場合は、考えなくてはならない時期に来たのだ。

 

そして、最近の受講者の傾向として、プロフェッショナルが多くなってきたこと・・・。

声優、俳優、歌手、アナウンサーなど、それぞれのジャンルのエキスパートがプラスアルファーの

スキルを求めて受講するのだ。そんな傾向も含めて探っていくなか、

アマチュアとプロの二つにクラス分けすること。参加者が自分で作品を選んで持ち寄ること。と新たなルールを決めた。果たしてどう今後展開していくのか・・・。

 

「一段階進んだワークショップをつくりたい」それはどうやら成功しつつあるようだ。彼らはただ読むだけでなく、自分で選択する作業がでてきた。基本20分以内としているので、カット整理する努力も必要となった。当然、講師も手伝うのだが、お互い読むだけではなく時間外での作業が大変多くなった。正直大変だ。

だが、結果それぞれの受講者にあったレパートリー作品ができることになる。キャラクターにもあい、本人にあった朗読作品を持つことは強い。これは計算外の成果だった。

 

3月には、希望者のみ、朗読で有名なある名曲喫茶でミニシアターを行う予定だ。

 

参加者は少数限定にしているが、結局一人にかける時間がおおくなるので講師の休み時間はない。そして時間は長い。(笑)

 

しかし、受講者は一回一回作品を講師や他の人の前で発表することになるので、緊張感も大きい。真剣勝負なのだ。他の人の作品を聴くのもまた面白い。

 

講師の労力は以前に比べより大きく、長時間、常に集中して聴かなければならない。しかし、新たな試みは確実によい方向に向かっているようだ。

 

国指定重要無形文化財「綾子舞」のこと

  • 2018.08.26 Sunday
  • 23:51

JUG

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先日、7月29日に国立能楽堂で綾子舞公演を観に行った。この写真は2年半前の秋葉原イベント公演でのもので、

画質は悪いが参考にアップした。

 

安土桃山時代から江戸時代初期にかけて一世を風靡した出雲のお国による「ややこ踊り」と「歌舞伎踊り」。

歌舞伎踊りを始めるまでの22年間は「ややこ踊り」を中心に京都宮廷をはじめ、地方にも興業の足を伸ばし、民衆にも貴族にも絶大な人気を博したお国一座。

 

その後、歌舞伎踊りに移行して現在の歌舞伎につながっていくのだ。

 

お国前期の地方興行で、越後の柏の山間 女谷地区をおとずれた可能性が大きい。そして「ややこ踊り」そのままに4百数十年間伝承されてきた奇跡の芸能「綾子舞」。お国自身がこの地に滞在して村人に伝承した可能性もあるのだ。

 

小唄踊り・囃子舞・狂言の3つのジャンルからなり、数多くの演目のレパートリーを持つのは、全国に同じように現存する、

お国由来の芸能の中で随一であり、極めて格調高い芸能である。

 

私の郷里の、この芸能に注目している。なんとか地元のお役にたてないものだろうかと・・。

 

軽井沢2018年8月 南が丘倶楽部三五荘資料館公演

  • 2018.08.14 Tuesday
  • 15:58

 

 

 

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8月11,12日。軽井沢の国登録有形文化財 三五荘資料館内にて「山椒大夫」を三味線とともに一人朗読した。

 

避暑地軽井沢も、今年の夏は30度を超えるらしい。地元の方はたまらないというものの、熱暑の関東から行けば

やはりすずしい。

 

長唄三味線の守啓伊子さんと二人での朗読公演だが、人形のない素浄瑠璃と言っても良いかもしれない。

太棹の三味線だと義太夫か・・・。

おそらく、通常の朗読とは言えない独特な段階に入っているように感じている。

 

9月には、山椒大夫の説経節を実際に聞ける機会を得て、多いに楽しみにしている。因みに私の読むものは森鷗外の

「山椒大夫」を基にしているが、中世から語られる説経節とは果たして・・・。いずれにしろ、この語られていた説経節が

森鷗外の「山椒大夫」として昇華されたわけである。

 

三五荘の空間と語る声と三味線の音色が相まって、なんとも言えぬ雰囲気を醸しだし贅沢な時間に高まった・・。

 

お客様も満足をされたようだった。

 

学校法人中央工学校南が丘倶楽部のスタッフの皆様に、深く感謝申し上げたい。

群馬県立太田フレックス高校出張公演

  • 2018.05.18 Friday
  • 21:01

JUGEMテーマ:学問・学校

昨日、17日木曜日は、久々の物語シアター出張公演を行った。

 

太田フレックス高校。ちょうど10年前に同高校の芸術鑑賞会で呼ばれ、近くのホールで公演。まだ物語シアターを立ち上げて日が浅かったが、大変恵まれた環境での出張公演で、評判も上々、今回の再演につながった。

 

前回は、私を含め3名で構成。今回はメンバーが私の他は変わり、4名体制で「幸福の王子」と「ラブレター」を再演した。

 

前回は7月の公演だったが、劇場だったので快適に上演できたのだが、予算の問題か、あるいは5月の公演ということでだろうか、体育館での上演。昨日がまた大変暑い日で、窓を全開にしても相当な蒸し暑さだった。生徒達も大変だが、出演者にとってもあまり良い環境とは言えない。よく持ちこたえたな・・というのが正直なところか。とくに他の3人の若手の出演者にとっては初めての経験なので、緊張感が大きかったのではないかと思う。そんな中、よくやってくれたと思う。

 

環境的には、見る側も集中しにくい環境だったにもかかわらず、意外と先生方の評判が良くてほっとしていたのだが、帰りの駅で1時間近く待たされる間、何人かの観劇した生徒達と、駅舎でゆっくりと話をすることができた。

生徒達が集中できていたかどうか、いささか心配だったが、どうやらそれは杞憂だったようだ。男の子も女の子も、目を輝かせて面白かった!感動したと、異口同音に話した。一人の男の子の言葉が今の時代を象徴して面白かった。「ラブレターは、最初やばい話だと思ったけど、進む内、かみさくだとわかって感動した!」最初、かみさく?ってなんだ?と思ったが、聞いている内に感動的な神作品という意味だと理解した。感想を書いているとき、「膝の上の骨箱の、かわいた骨がかたかたとなった・・・。」という最後の言葉を思い出しながら手が震えたそうである。

なんと、あの劣悪な環境の中で、こんなに集中力を発揮して聴いてくれていたのかと、逆にこちらの方が感動した。

 

やはり、若さとは純粋で美しい。音響スタッフと出演者4人。高いレベルを維持して練習して、本当に良かったと感じた。

 

担当のS先生、校長先生に、心から感謝申し上げたい。

 

 

跡見学園女子大学2018年度春期実習講座「声優」

  • 2018.04.17 Tuesday
  • 22:00

JUGEMテーマ:学問・学校

 

またしても、1年近く間があいてしまった。

先週4月11日水曜日から、2年目の大学での授業が始まった。昨年は20名の参加だったが、今回は28名。

平日の5限という最悪の時間帯にもかかわらず、この人数はなかなか多い・・ということが昨年1年間やって、わかった。

 

実を言うと、自分の中のマックスの人数は25名ほどと考えていた。早くもそのハードルを越えた。大声を出し、発表会も

最終的に行うので、視聴覚室という扇型の階段状の大きな教室を借りている。だから、いっぱいになるわけではないのだが、

なかなかににぎやかで活気がある。

 

さて、これまで経験のない人数をどうして公平にさばけるか・・。参加型の実習授業なので、一度も声を出さなかったという

学生がいたら、参加する意味がないのだ。声優ブームも手伝ってか、最悪の時間帯にもかかわらず集まってくるのは、それだけ興味とやる気がある人たちであるのは確かだろう。熱意には最大限の誠意をもって返したい。

 

全員が20歳か21歳の女性という特殊な状況もあって、昨年は戸惑いの1年でもあったが、1年の実績もあるので、きっと

なんとか、新たなステージに上がることができると楽観している。だが、もし30名以上となると、2クラスにわけるか、

抽選にする必要も出てくる。大学側が柔軟に対応してくれると良いのだが・・・。

 

昨年、春期と秋期を通じて1年間通った学生が7〜8人ほどいた。その中で、今年、大手の声優プロダクションに合格した人が

いるという。おそらく歌で鍛えた声が出色だったNさんは、1年間の訓練を見事に生かして、プロの声優として合格したのだろう。まだ、現役の4年生である。私も最も期待し、教えた一人だったので、そんな話を聞いたときは、とてもうれしかった。確かに個性的で素質のある女の子だった。今後の活躍を多いに期待したい。

 

別に、声優を養成するために授業をしているのではない。

コミニュケーション能力の育成と、声を通じた表現力を身につけることは、今後生きていく上で大きなアドバンテージとなる。

大学の授業なのだから、当然そういったことを、最大のテーマに掲げている。

 

しかし、もちろん能力も個性も皆違うのだから、中には俳優や声優が出てもおかしくはない。むしろ、1年目にしてそういう人材を排出したことは誇らしく、また大きな喜びである。

 

明日は2回目の授業だ。今年は、どんな人材が揃うのだろうか。

 

 

 

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