物語シアターを立ち上げてから丸3年がたった。
その間、本公演4回、出張公演は数えたことはないが、20回くらいになっているか・・・・。
そして、阿佐ヶ谷ヴィオロン や、銀座文化サロンなど、都内の小空間での自主公演(ミニシアター)は、来る11月28.29日の公演で、4回目を迎える。
今後の展開としては、年に本公演1回、ミニシアター2回が定例化していきそうな気配だ。
11月、銀座文化サロンでの公演は3回目。前回は一昨年12月に、「ラブレター」と「幸福の王子」を上演し、その後、最大のレパートリーとして出張公演や本公演で改訂をくわえながら上演している。
今回の演目は3本。
辻邦生の「花のレクイエム」。O.ヘンリーの「賢者の贈り物」。太宰治の「走れメロス」。
「花のレクイエム」は前回のヴィオロンでも好評で、今後レパートリーに加わりそうな、ちょっとおしゃれな短編集である。
「賢者の贈り物」はクリスマスシーズンによく上演される心温まる名作であるが、翻訳ものはなかなかの曲者。何度も何度も書き直しながら、台本を作っている。音楽や効果音も今回のためにプロの効果屋さんに発注している。本邦初演。
短い作品だが、今回の成功の鍵はこの作品が握っていると言っていいだろう。
そして、最後の演目「走れメロス」。出張公演でも、本公演でも繰り返し行っている、小生も大好きな作品だが、自主公演で自ら朗読するのは実は初めてだ。
ファンも多く、すばらしい作品とはいえ、大変な集中力を要するので、ある決意が必要なのだ。
現在の自分の力量を試される作品と言って過言でない。
ハーフムーンシアターで何度か朗読した「リンカンの肖像」の上演前の緊張感に似ている。硬質な一人語りで聴き手の心を掴むのは容易なことではない。
しかし力があれば、間違いなく観客の心をつかみ、感動を与えられる名作中の名作である。
いよいよ、9月28日月曜日から、インターネットでのチケット申し込みが始まります。1回40名限定の会場なので、3回公演とは言え、早めのソールドアウトが考えられますので、ご注意ください。
今回は、コーヒ、ジュース、ワインなどのドリンクや、多少のお菓子などを用意して、みな様をお待ち申し上げております。銀座のちょっとおしゃれな空間で、物語シアターをお楽しみください。
http://www.monogatari-theater.com/performance/guide.html