物語シアター第11回公演「サド侯爵夫人」
- 2017.02.17 Friday
- 23:38
JUGEMテーマ:芸能
1月26日に、両国シアターχ(カイ)で一夜だけの公演、三島由紀夫の戯曲「サド侯爵夫人」を朗読劇にアレンジして行った。あれから早3週間以上が経過。もっと早くに掲載したかったのだが、なんだか、やることが多すぎて手がまわらなかった。
やっと、心と時間に余裕が出てきて、久々に我がブログを覗いてみると、なんと、高校剣道部の後輩Y君がコメントを寄せてくれていたではないか?!それも1か月以上前にである。彼は地元で高校教師をしているらしい。立派!
ああ、おいらも、まっとうな道を、もし進んでいたら彼のような職業だった可能性もあったのだが、こんなんなってもうた・・・。
すでに60を手前にして、こんなんなってもうたはないか・・・。
どうやら、元旦の新潟NSTの恒例特番「ドリーミング」に司会のような形で出演したのを、観てくれていたらしい。娘がアナウンサーをしている関係で、局がしゃれで、キー局でナレーターをしているオヤジを呼んだというかっこうだ。Y君はそれを観て、なつかしさでHPのブログにたどり着いてくれたのに、当の本人がこのありさまだ。この場をお借りして謝罪。陳謝。
しかし、もう1か月以上も前になる様子。Y君、はたして、これを読んでくれるかどうか・・望みは薄いが・・。
話を本題に戻そう。
一夜限りの公演「サド侯爵夫人」は、素晴らしかった。自分で言うのだから間違いない。素晴らしかった。言えばいうほど馬鹿に見えるが、やはり素晴らしかった。(笑)
なんといっても、三島由紀夫の戯曲がいい。日本一だ。実に美しい見事な台詞だ。その日本一の台詞を、かなりカットしてしまった。これは冒涜?!か・・・。いやいや、師匠・故松浦竹夫もきっと、頷いてくれるだろう。大切な原文の美しさはほぼ活かしてあるのだから・・。
その上、何がすばらしいか。
6人の女優すべてがいい。個性的で美しくて、演出していて全員に惚れてもうた。こんなことは初めてだ。出演者全員が良かったことなど、これまで一度もない。それほど、キャスティングは難しいのだ。
もう一つ、素晴らしいこと。
スタッフの力だった。照明、衣裳、音響、舞台監督、宣伝美術、すべてに恵まれた公演だった。これまで10回本公演をやって、全てに納得した公演は、じつは一度もなかった。今回、力のあるスタッフ陣に守られ、見事に昇華された初めての公演だったのだ。
良い俳優と、優れたスタッフの力は、あまりにも大きかった。
その力が、1回だけの舞台に集約されたのだから、良い舞台だったに違いない。
その一端を、写真で「物語シアター」HPの本公演実績頁に掲載しているので、御覧いただければ幸いである。